へとへとになった尾行調査
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名古屋探偵の調査終了

そして、車は・・・。
ラッキーなことに、仮眠をとるためか、パーキングに入り、建物から離れた位置に駐車されたのだ。
これが建物のまん前だとさすがにぼくもなんの行動もできない。
でも、相手が寝てからバレずにつけることができるか?そもそも寝たかどうか、どうやって判断すればいいんだ?
と、考えていると、二人は車から降りて、トイレに向かっているようだ。
本来であれば、この二人についていく状況だったのだけど、今は発信器をとりつけることがなにより大切だ。
ぼくは、建物内に二人が入ったことを確認し、対象者に発信器を取り付けた。

なんだか、今日一日を振り返ると、あまりにもあっけない終わり方のような気がした。
このまま出発して、帰ることもできた。
けれど、ぼくはパーキングのお店に入ってみることにした。
どうせ帰るのだから、対象者に顔を見られても平気なんだし。
ぼくは名古屋の探偵さんにこれまでの経緯と、一応時間なんかも教えてあげた。
電話をしながら店内に入ると、対象者と彼女らしき女性は、うどんを食べていた。
どうして、パーキングのうどんって、こんなに美味しそうに見えるのか?女性の方も天ぷらそばを食べていた。

ついでなので、ぼくもうどんのチケットを買って、少し離れた位置に座った。
もちろん名古屋の探偵さんに電話しながら。
ぼくがうどんを食べ終わって車に戻ると、先に店を出た対象者の車がまだ駐車場にあった。
どうやら仮眠しているようだった。

それを見届けて、ぼくは帰ることにしたのだ。
振り返ると、代表のミスからとばっちりを受けてしまったのだけれど、やっぱり調査が楽しいってことにあらためて気が付いた。
こんな状況になってしまっても、調査から得た満足感は、代表への腹立たしさまで消してしまっていた。

そして、後日。嬉しいことがあったのだ。
あの名古屋の探偵さんから、代表には内緒だけれど、と、調査協力金をもらってしまったのだ。
お給料というわけにはいかないので、何かお礼に、美味しいものでも食べに行ってくれ、と封筒に1万円を入れて。
その気持ちがまじで嬉しかったりしたのだ。

そして、この調査を境に、この名古屋の探偵さんにぼくは気に入られたようで、お手伝いにわざわざ探偵の僕を指名してくるようになった。
これって、けっこう嬉しいもので。名古屋の探偵に認められたような感覚だ。

今までは、代表に行かされているという気持ちだったのが、気分良く行けるようになって、代表への不満も減ってきたり。
しかも、名古屋での調査メンバーに加えてもらえたときは、代表からの給料とは別にお礼としてもらえるので、ぼくにとってもちょっとしたお小遣い稼ぎにもなるのだ。

名古屋、万歳! 探偵万歳。意外にも単純な自分に気が付かされた。

探偵でもどんな仕事でも、やはり気持ちのある人がすることだから、基本大切にすることは合っても、 その人なりのアレンジを聞かせて、自分なりの方法で自らしく仕事が出来たら、やりがいも感じられるというものだ。

仕事をする場所が名古屋であろうと、名古屋でなかろうとそれは同じことで、探偵でも、探偵でなくても同じなのだ。 小さいころから、探偵になりたかったわけではない。みんなが憧れるスポーツ選手になりたいと思ったいた自分だが、それを目指してスポーツに打ちこむなかで、忍耐と適応力と探偵にも必要な力が付いた気がする。 それは、なにも探偵にならなくても生かされた力なので、スポーツは選手にならなくても、その過程で培われるものが将来いろんな場所で生かされるという事を、しみじみ感じている。



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